8月10日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記  第221弾!  2011.8.10(水)

『一生懸命』幻のたかやん日記  第221弾!  2011.8.10(水)   たかやん

教師を目指す人へのメッセージ29 こわい職業
ある小学校の6年生の話である。落ち着きの無いM君を担任のS先生は毛嫌いしている。毎日M君を言葉で傷つけていることにも先生は気付かない。担任の先生は自分が学校で一番優れた教師だと思っているから、自分の感性だけが正しいと思い込んでいる。ある時はM君の母親を呼びつけ、「この子はADHDです。」「病院で検査をしてください。」と要求する。最近になって「M君は中学校の普通学級には無理です。特殊学級へ行かせて下さい。」と言い出した。「普通学級へ行ったら、ついていけなくてM君のためになりません。」というのだ。
実はS先生はM君の実力を知らない。小学校6年間の漢字を全部読めることも、分数の足し算引き算ができることも知らない。M君を見ていないから気付かない。今、小学校6年生でそういう子どもがどれくらいいるだろう。通分ができない中学生など、ざらにいるのだ。そのくせ「僕はM君とずっと一緒にいるんです。M君のことはお母さんよりも分かります。」と平気でいう。人間っていうのは一緒にいる時間で理解するものじゃあない。そんな簡単なことすらこのS先生は知らないのだ。
大体僕がS先生なら、M君が中学校へ行っても困らないように、毎日放課後一緒に勉強するだろう。先生っていうのはそういうものなのだ。このS先生は自分が何もしないで「普通学級は無理です。」と決め付けるのだからどうしようもない。こういう人が先生をやっていることにも驚くが、こういう先生を野放しにしている管理職の能力の低さにも驚く。
M君はS先生が嫌いだから、先生の言うことを聞かないのだ。先生が自分のことを嫌いだと全身で感じているのだ。M君にとってはそれが精一杯の抵抗なのだ。
中学校の担任でさえ、子ども達にとっては大問題である。それが小学校ともなるとこれはもう死活問題といってもいいくらい、子ども達の人生に影響があるのである。先生の一言で子ども達は「やる気」を出し、先生の一言で子ども達の心は「死んでしまう」のである。
S先生には先生としてよりも、人として大切なものが欠けている。
どんな子にだって、きらっと光る何かがあるのだ。それを見つけようとするかしないかが先生の分かれ道なのだ。S先生はその分かれ道を間違って選んでしまったらしい。先生はそれでも生きていけるが、子ども達は毎日少しずつ先生に自分の心を殺されていく。先生という職業は本当に恐い職業なのである。

* この話には後日談がある。M君は立派な高校生になった。勿論、普通科の高校に進学したのだ。S先生の目は節穴だったのである。教師という仕事はこわい仕事だと思う。教師の一言一言がどれだけの子ども達の可能性を奪っていったか・・・自分がそういう言葉を発してなかったのか・・・考えるだけで怖くなる。

嬉しいメール
五中の卒業生からこんなメールが来た。僕と子ども達の先生に対する思いが同じことに驚いた。それはこんな内容だった。

先生の目
私を見ていてくれているなぁ…と感じた先生は、美術の関先生と体育の宮下先生です!国語の渡辺弥生先生も少しそう感じました。 たかやんには、もっと私を見ていてほしかったですが でも毎回、理科の授業は楽しみでした! 私は勉強より美術が好きでした。だから美術を嫌いにはなりたくなかった。関先生で良かったです。関先生とは私は波長が合っていて、少しの緊張感も程よく、大好きな先生でした。

宮下先生はたかやんと同じような目を持っていらっしゃいました。体育の授業の出席確認をする時から名前を呼び、必ず目を合わせ、一人一人の僅かなサインを見逃さない先生でした。

弥生先生はいつも優しい雰囲気で穏やかでおしとやかで、字も綺麗で黒板やプリントを見ると綺麗な字だなぁ…と見惚れ、ノートに書く文字を良く弥生先生の字をお手本に真似ていました。 褒めて下さった事も忘れていません。

そしてインパクトのあった先生はやはり、神宮司先生と甲神先生です。もちろん、たかやんもです! またまた話は変わりますが、最近、アコースティックギターを物置から出してきて弾いています。 "ゆず"の『虹』という歌です。コードは携帯で検索したら簡単だったので、気分転換に弾いています。歌詞も好きです。 数日前から朝顔も咲いていますよ!
来年は向日葵を咲かせたいです! また長くなりまして、すみません!
毎日、たかやんを応援しています 明日はどんな一日になるかな…
たかやん、おやすみなさい

* 神宮司、甲神、宮下・・・僕の母さん、兄さん、姉さん先生である。関、渡辺弥生・・・僕の親友、そして妹のような先生である。共通していることは、みんな優しかったということ。子供たちを見る目が優しかったということ。子ども達はそういう先生の目をずっと大人になっても覚えてくれているのだ。

ひまわり
「大人になっても、先生はみんなの先生だから・・・」陽子先生は、時々素敵なことを言う。「何があっても、俺はお前達の味方だから・・・」僕も子ども達にずっとそう言ってきた。そして、これからもそういい続けたい・・・そう思うのである。

今日の写真1
この二人・・・どの二人だかは想像にまかせます。実は新座中学の同級生です。一人は五中に行き、一人は新座中に残りました。昭和52年にはそういうことが起こっていたのです。その二人が卒業以来初めて会いました。僕の「君たち、同級生だよ!」という一言で・・・。

今日の写真2
オイカワなどに混ざっているのが鰻です。黒目川で採れた天然の鰻です。黒目川には本当に沢山の魚がいるのです。子ども達に残したいですよねえ・・・。

今日の写真3
ゲリラ豪雨の中で片付けをしたスタッフ達です。雨に打たれてずぶぬれになりながらの記念撮影・・・我が家の庭で、「川遊び」をやりとげた・・・充実した顔をしています。こういう若いスタッフのお陰で、こんかいの「川遊び」が運営できたのです。感謝、感謝です。

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