8月15日 (月)  『一生懸命』幻のたかやん日記  第226弾!  2011.8.15(月)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記  第226弾!  2011.8.15(月)   たかやん

終戦記念日 今日の塾日記から・・
今日は終戦記念日です。この間の授業で太平洋戦争の話をしたら「え?日本とアメリカが戦争していたの?」と6年生が言ったのでビックリしました。もう66年も前の話だから当たり前と言えば当たり前かも知れないし、少なくとも君たちが悪い訳じゃあなさそうです。それをちゃんと伝えてこなかった大人が悪いのですね。僕の父さんは陸軍の機関銃部隊の小隊長(少尉)としてビルマ戦線で戦ってきましたし、叔父さんは18歳の若さでフィリピンのルソン島で戦死しています。僕達の代は徴兵されることもなく、戦争に行く不安もなく生きてきましたが、それを今の子ども達にも、未来の子ども達にも繋げていかなければいけないと思っています。

230万人
太平洋戦争の死者数は230万人。その内、民間人が80万人といわれています。僕の父さんが行ったビルマでも13万7000人の日本人が亡くなりました。マラリヤにやられ、雨季には道路が川になる・・・そんな中で体力の無い人は体温を奪われ、どんどん死んでいったのだそうです。広島ではあの原爆で今日までに25万人以上が亡くなったとされていますし、長崎では14万人以上の方達が亡くなったとされています。3月10日の東京大空襲では1日で8万人以上が焼かれ、沖縄戦では20万人以上が亡くなっています。新座市の人口が15万人と考えると・・その悲惨さがわかりますね。だから、何としても戦争はやってはいけないのです。自分が行かなくても、誰かの息子や娘や親、兄弟、家族が誰かを殺し、誰かに殺されていく・・・それが戦争なのですから。

守るということ
スポーツも国と国が戦うことに於いては同じです。でも、死人がでることはあまりありません。国中が大いに盛り上がり・・・勝者も敗者も称えられる・・・それがスポーツのいいところです。音楽や勉強も同じです。力の限り、技術の限り戦って・・・爽やかに終わる。そして友達が増えていく・・・君たちにもそういう戦いをして欲しいものです。今、世界のいろんなところに紛争があり、戦闘状態が続いています。僕らの上の世代が僕らを戦争に行かせなかったように、僕らも君達の世代を戦争から守らなくてはいけません。そして、君たちもまた、君達の次の世代を戦争から守らなくてはいけない。僕はそう思っています。今日は終戦記念日・・あの戦争のことを考える日です。    たかやん

教師を目指す人へのメッセージ34  教師の物差し
決まりを守ることは大事なことである。だから世の中には法律があり、交通ルールがある。特に学校では「決まりを守れ!」という指導は当たり前である。でも、僕は学校の物差し、教師の物差しに疑問を感じることが多い。

では、ここで若い彼方達に質問してみよう。

4月のある日。ある生徒が学校帰りに買い食いをした。勿論、校則違反である。同じ日に、別の生徒が万引きをしたとお店から通報があった。彼方たちはこの生徒達にどういう物差し(メジャー)を持って指導するだろう。どっちの親を学校に呼ぶ?それとも家庭訪問する?どっちの子も同じように悪いと思う?思わない?

5月のある日。ある子がトイレのドアを蹴破った。同じ日にある生徒が弱い生徒を苛めて泣かした。さあ、彼方たちはどっちの生徒を強く指導するだろう。器物破損の子か、それとも弱いもの苛めをした子か・・

6月のある日、自転車通学を許されていない生徒が、中学校に自転車で登校してきた。同じ日に、別の生徒がバイクを盗んで学校の周りを走り回った。この子達の指導はどういう物差しでするだろう・・。警察に通報する?それともしない?

7月のある日、休み時間にハイチューというお菓子を食べた子達がいた。同じ日の授業中にガムを噛んでいる子がいた。彼方には同じ態度で接する?それとも別?・・・どうだろう。次の日の休み時間に学校のトイレで煙草を吸った子が居た。ハイチューとガムと煙草・・・どの子にも同じ指導をするか、それとも違う指導をするのか・・・彼方ならどうする?

8月の夏休みのある日、母子家庭の子が高校生と偽って、引越しのアルバイトをしていたことを友達から聞いた。同じ日に、お金持ちの子が友達を連れて人気グループのコンサートに行って帰宅が10時を過ぎてしまい、友達の家で勉強していると思っていた親から、彼方に電話があった。さあ、どうする・・・

9月のある日、強い子が弱い子を殴った。よくある話である。同じ日に、先生を殴った子がいた。これも最近では珍しくないか・・・。そして、生徒を殴った先生がいた。最近ではこっちの方が珍しいかもしれない。さあ、あなたならどうする。どれが一番悪い・・みんな同じか?警察に通報するかしないか・・・。

10月のある日、休み時間に携帯電話でメールしている子を発見した。同じ日の授業中に、別の子の携帯の着メロが鳴った・・。この子達には同じレベルの指導をする?それともしない?携帯は取り上げる?それとも取り上げない。部活動を停止にする、それともしない。さあどうする・・。

11月のある日、スカートの丈が普通より短い子が登校してきた。同じ日にスカートの丈が普通より長い子が登校してきた。彼方ならどういう指導をする?家に帰すか・・・それとも学校で話をするか・・・普通に授業を受けさせるか・・・
同じ日に遅刻をして、授業に遅れてきた子がいた。そして、ある子は学校の決まりの時間よりも早く学校に来て、掃除をしたり部活動の練習をしたりしていた。時間の決まりを守るのは同じだから、両方同じように怒る?それとも違う接し方をする?・・・。

12月のある日、髪の毛を金髪に染めてきた子がいた。同じ日に水泳の練習で茶色くなった髪を黒く染めてきた子がいた。彼方なら、どういう指導をする。同じか・・それとも違うか・・・親を呼ぶか、呼ばないか・・・それとも・・・

1月のある日、授業中に騒いだ生徒がいた。同じ授業で寝ている子がいた。あなたならどうする。同じように怒るか・・・それとも別か・・・

2月のある日、制服のまま掃除をする子がいた。同じ日にジャージに着替えて掃除をサボる子がいた。掃除の時間はジャージに着替えることになっている。彼方ならどうする。どういう物差しで判断する?

3月のある日、ある子に対して、その子の心を傷つける言葉を発した教師がいた。その仕返しに、その子はその先生の車に傷をつけた。さあ、彼方ならどういう物差しでこの問題を解決する?子どもの心を傷つける教師と教師の車を傷つける生徒・・・どっちが悪い?どういう物差しで判断する?

*教師になるということは、物差しを持つということである。歪んだ物差しでは正しい判断はできないだろうし、固い物差しは大事だが、みんなが固すぎて全く同じ物差しだと・・・子どもたちの心は傷ついていく・・・。社会は色んな物差しで溢れている。いろんな色があり、いろんな硬さと形がある。彼方たちはどんな物差しで子ども達と接するのだろう。生徒指導だけではない。教科の評価もまた彼方の「物差し」によって決まるのである。それによって、子ども達の人生にも大きな影響を与えるものなのである。

今日の写真1
左から元、浩一、大力、僕、みどり・・六中の赤ジャージの子達と函館山に登った時の写真です。試合と修学旅行が重なって・・・この子達を連れて、北海道旅行に行きました。ずっと一人で車を運転して・・・青森は遠かったあ・・・。

今日の写真2
六中テニス部の緑ジャージのキャプテン、大介とのツーショットです。この時はもう3年生で・・・本当に心が通じている・・そんな感じが伝わってくる写真です。勿論、今でもちゃんと繋がっていますよ。

今日の写真3
左は六中緑ジャージのつぐみ。右は五中4期生のナス。何とナスはつぐみの高校時代の先生なんです。不思議だと思いませんか?五中の卒業生が六中の卒業生の先生になったのです。ナス(あだ名ですよ)が照れて真面目な顔をしているのが笑えます。一応、先生という顔をしなきゃと思ったんでしょうねえ。

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