8月21日 (日)  『一生懸命』幻のたかやん日記  第232弾!  2011.8.21(日)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記  第232弾!  2011.8.21(日)   たかやん

教師を目指す人へのメッセージ35 笑顔の力
もう直ぐ5月が終わろうとしています。新人の先生達はさぞかし苦労していることでしょう。張り切って担任を持ったはいいが、子ども達は言うことをきかない。授業はうまくできない。どうしても隣のクラスと比べてしまう自分がいる。親にも先輩にも気をつかい、学校から帰ると教材研究。土日も遊びに行かれず、なかなかデートにも行けない。月曜日になるのがちょいと怖い。そんな先生もたくさんいるでしょう。その状態から逃げるにはどうしたらいいのか・・・答えは・・・逃げられない!です。逃げてはいけない!です。それは彼方に与えられた試練だから・・。逃げないでちゃんとした先生にならなきゃ、いつまでも今の状態が続いてしまいます。なあに言うことを聞かない小学生なんて可愛いものです。相手は自分よりでかい中学生じゃあないのです。どうにでもなるのです。かといって、ベテランの先生を真似て怖い顔をして怒鳴ればいい。そんなわけはありません。若い先生には素敵な笑顔が一番の武器なのです。10年ちょっと前までは小学生だったのだから、どんな先生が好きか思い出してごらんなさい。そりゃあやっぱり笑顔の素敵な先生が好きだったでしょう?子ども達が言うことを聞くのはね、好きな先生のいうことが一番なんです。怖い先生のいうことを聞くのは、「怖い」から嫌々聞いているだけなんです。「好き」な先生の言うことは、多少無理なことでも、みんな喜んで聞くものなんです。だから、笑顔が大事なんです。本当に怖い顔をするのは「弱いものいじめ」をしたときです。それ以外はたいしたことじゃあないのだから、本気では怒らない。演技で怒るのはいいけれど、本気では怒らない。怒ってはいけません。子ども達はよく見ています。生徒として悪いことをしたときは、演技で怒ればいい。でも、人として悪いことをしたときは、本気で怒らなくてはいけません。それを間違えると、いつでも本気で怒り、つまらないことで親を呼ぶようになってしまいます。学ぶことの楽しさを教えるのが先生の仕事なのに、嫌でも我慢するのが勉強と言ってしまうのもいけません。勉強は楽しいものです。自分の脳みそを鍛えることがつまらない訳がありません。できないことができるようになることが嫌いな子などいないのです。授業中騒ぐ子は、大抵の子が分からないのです。分からないから、つまらない。周りの子が分かって、自分が分からないから面白くなくて、邪魔をしたくなるのです。自分も分かりたいし、みんなの前で正解を言って誉められたい・・・・それが騒ぐ子達の本質です。もう一つヒントをあげましょう。子ども達に学ぶ楽しさを教えるにはどうしたらいいか・・・それはね。自分が学ぶことです。魅力のある人は必ず今現在何かを学んで成長している人です。そりゃあベテランの授業は上手です。でも、魅力があるかどうかは上手か下手かではないのです。下手糞な授業でも勉強して、努力している授業には魅力があるのです。だから大丈夫、若いあなたたちにも大先輩を超える可能性はあるのです。第一、彼方達には学ぶチャンスがゴロゴロ転がっています。(この先生いいなあ・・・)男でも女でも学校に何人かはそういう先生がいるものです。そういう先生からまず学ぶのです。そういう先生は笑顔が多いはず。そしてその先生の周りの子ども達もまた笑顔のはずです。そういう笑顔の先生をどんどん見て、どんどん盗んで、どんどん自分のものにしてしまう・・・それがこの1年間の学び方です。教師っていうのは職人です。そうやって後輩から尊敬されて、技を盗まれることが嬉しくて堪らない人種なんです。だから、どんどん遠慮なく盗んでくださいね。完成しちゃって、私はもう完璧です!なんて顔した人から学んではいけませんよ。本物ではありませんから。あくまでも現在進行形で伸びている先輩を探しましょう。そして、子ども達と一緒にいるのがたまらなく幸せだー!そんな顔をしている先輩を探してください。
前にも書きましたが、この1年はあなたにとって最初で最後の1年です。僕の最初の教え子はもう49歳になりますが、そのクラスの子達のことは今でもハッキリ覚えています。その時の子ども達との関係が、僕のその後の20年間を決めた、と言っても言い過ぎではありません。苦しかったら弱音を吐いてもいい・・・でも、月曜日になったら、笑顔で学校に登校するんですよ。笑顔の力はあなたが思っている以上に凄いものです。それを信じて頑張ってくださいね。                           たかやん

『一生懸命』幻の学級通信 第145弾! 新座六中3年4組  1993年11月29日

享子
「先生どうしよう  あたしハゲちゃうよ」『大丈夫だよ。どれ、見せてごらん。』「抜けるの。もの凄く抜けるの。」『大丈夫。ハゲない。』「昨日、お父さんの頭見たの。やっぱり禿げてた!」大笑いの4組。

最近気づいたこと
・ 長い時間だらだら勉強するより、短い時間でも集中してやった方が効果があるということ。
・ 掃除、選択、料理、買い物はまとめてやらず、こまめにやった方がいいということ。
・ 灰汁をとるということが、もの凄く大切だということ。
・ 洗濯物を干す時は、奥のほうから干した方がいいらしいということ。
・ 料理も選択も掃除もそれを同時にやるときは、特に手順が大切だということ。
・ 手帳は小さいものに限るということ。
・ 競馬はなかなか当たらないものだということ。
・ 子どもの為に料理は作れるが、自分の為には作れないということ。
・ 目覚まし時計やタイマーが生活には欠かせないということ。
・ 喋りたい相手がいると、英会話のトレーニングは楽しいということ。
・ 自分の体が20代のようには動かなくなってきたということ。
・ 自分には女心というものが理解できないらしいということ。
・ 子どもに勉強させるより、やる気にさせることの方が大切だし、又難しいということ。
・ この学級通信を楽しみにしている人達が何人かいるらしいということ。
・ 麻雀をしているときは、蕎麦が一番だということ。
・ 相手に合わせていると、碁は負けるということ。
・ 早起きすると、一日がスッキリ過ごせるらしいということ。
・ 練習しないと負けるということ。
・ 朝風呂に入ると風邪をひくということ。     ともや

* 今から18年前の学級通信である。39歳の時の僕は・・どうやらクレイマークレイマー(我が家の場合はたかむら、たかむらの父子)だったらしい。笑えるのは今の僕と変わらないところがある(要するに僕が進化していない)ということ。例えば「自分には女心というものが理解できないらしいということ。」などは、相変わらずかも知れない。反対に「競馬や麻雀」はやっていないし(当時も年に1度くらいだったけど)、碁も殆どやっていない。料理は時々作るけれど、洗濯や掃除はやってもらっている。18年前には今の僕の人生は全く想像できないものだった。学校を辞めていることも、ひとみと空と暮らしていることも・・・。人生って、だから面白いのかも知れないなあ・・・。

今日の写真1
上智大の庭球部と北大の庭球部の体育会ペアーです。見るからに体育会という雰囲気がありますよね。このチームがまさか、五中、六中のテニス部OGに完敗するとは普通は考えられませんよねえ・・・。とほほ。ああ情けない男たちなのです。

今日の写真2
イトチンは広尾中学の現役の先生です。その広尾中はイトチンの指導で、体力テストで東京都で1位という実績を持っています。やっぱり指導者なんですねえ・・。「練習はうそをつかない」「毎日の法則」どこかで聞いた言葉を実戦しているイトチンです。学校中の生徒から「イトチーン!」と、呼ばれている体育の先生です。後ろのカズは現役のサッカー選手。あの井原と試合をしたこともあるスーパーお父さんです。

今日の写真3
この方が立教中の名物先生だった西村博文先生。僕を立教120周年(多分)記念公演に引っ張り出した人です。タッカーホールで喋ったことが懐かしいですね。とても70歳を超えているとは思えない気力と体力で周りの人達を驚かせてくれました。松本深志高校から教育大へ行った教養ある体育教師で、実にいろんなことを知っている先生です。僕はたかやんと呼ばれているし、伊藤先生はイトチン、高田先生はヒデチャンと呼ばれていますが・・・この方だけは「西村先生」です。それくらい先生という言葉が似合う人です。

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