8月6日 (土)  『一生懸命』幻のたかやん日記  第217 2011.8.6(土)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記  第217 2011.8.6(土)   たかやん

8月7日(日)川遊び
いよいよ明日の日曜日は黒目川の「川遊び」です。集合場所は栗原1丁目公園。そう栗原橋を栗原小学校方面に向って渡り、直ぐ右側の公園です。ゴミ拾いに始まって、魚とり、魚類調査、魚教室、水質調査、投網教室、ボート、カヌー遊び、スイカ割り・・・と、半日遊べます。時間は10時から15時半までとなっています。(無料ですが、昼食等は各自、持参でお願いします)http://www.takayan-world.com/cheeringparty/kawapdf.pdf

教師を目指す人へのメッセージ25  ホモ・サピエンス
僕の理科の授業で最初にする話は決まって「ホモサピエンス」の話だった。
『この地球上には何種類の人種がいると思う?』と子ども達に尋ねるのだ。子ども達は「黒人、白人、黄色人種で三種類!」とか「アメリカインディアンの赤色を入れて4種類!」だとか言い始める。そこでこういうのだ。『1種類なんだよ。』『ホモサピエンスという1種類しかいないんだ。』『染色体の数は46本。』『黒人も白人も中国人も朝鮮人もみんな同じなんだよ。』そしてこう続けるのだ。『だから“教養”のある人は人種差別っていうのはできないんだ。みんな同じ人種なんだから・・・・できる人は“無知”な人なんだよ。そういう人たちは人種が1種類ということを知らない人なんだ。知らないから人種差別ができるんだよ。』『勿論男も女もホモサピエンス。まったく同じ人種なんだ。だから男女差別する人も教養のない人なんだなあ・・・』『お年よりも子どもも、障害のある人も、みんな同じホモサピエンス。だからそれを差別する奴らは大馬鹿野郎なんだ。』という話だ。最初の授業というのは結構子ども達の心に残るものである。理科の楽しさを伝えると同時に自分の考え方を話す。それが大事なのだ。実はこの話は石神井高校の長島先生の授業のパクリである。(子ども達は僕の創作だと信じている。)最初の授業で印象に残っていたので、遠慮なく使わせてもらったのだ。そう、いい話はこうして語り継がれていくのだ。僕のこの話も僕の教え子達がパクッて語りついているはずだ。
そしてもう一つ。『人は死んだらどうなる?』「星になる。」『本当?』「嘘」『いやそれが本当なんだ。』「どうして?」『地球の寿命はあと50億年と言われているんだ。』「50億」『多分、みんなは死んでいる。僕は生きているかも知れないけど。』「嘘!」『僕らの地球は死ぬ前に赤色巨星になるって言われているんだ。』「ふーん」『オリオン座のベテルギウスのようにね。』「へえ・・・」「太陽はやがて今の火星の軌道よりも大きな星になって、勿論地球はその中飲み込まれてしまう。つまりみんな一つの星になるんだ。」「ふーん。」『人類は太陽系から脱出することはできないから、みんなその地球でさよならなんだ。』「へえ。それで・・?」『みんな無機物になってね。一つの星になっちゃうでしょ?』「・・・・」『宇宙はビックバンで一つの大きな星の固まりからできたと考えると、僕らは最初も一つの星から生まれたって考えられるよね。』「うん」『ようするにだ。僕らは一つの星から生まれ、やがては一つの星になっていくんだ。』「わお。」『大好きな人も大嫌いな人もみんな同じ星になる。』「嫌だ!」人は星から生まれて星になる。子ども達はこういう話が大好きである。こういう話をしてから「天体」の授業に入ると子ども達は星に興味を持つようになるのだ。空に輝く星達が自分達の仲間なのだから・・・・・。
そしてクラスでいじめの問題が発生した時にこういうのだ。『お前は馬鹿だね。教養がないね。頭の悪い大人達と同じだね。ちょっと人と違っているからって・・・そんなことして良い訳?』『理科の授業で何を教わったんだ?』『ホモサピエンスだろ?』『星の話だろ?』
『ふざけるな!この馬鹿野郎!!』『お前はそれでも俺のクラスの生徒か!このアンポンタンが!』『腐った大人たちの真似をするんじゃない!』と僕は大声で怒鳴る。その日の為の布石という訳ではないが、そういう日は必ず来る訳で・・・・。子ども達はそういう言葉で納得するのだ。ホモサピエンス。これを読んでいるあなたにも是非この話をパクッて欲しい。

一生懸命
教え子達がこの日記を読んでくれているらしい。時々、この日記を読んだ感想が寄せられるのだ。「一生懸命を楽しみにしています。」「頷きながら読んでいるよ!」「勇気がでてきます」「落ち込んでいる時のビタミン剤のようです」流石、僕の学級通信を読んできた子ども達である。気持が中学生の時に戻っているのかも知れない・・・。僕のクラスじゃあなかった子達からも応援メールが来るし、駅で「一生懸命」を読んでくれた人の中にも感想メールをくれる人もいる。この「一生懸命」は本当に幸せである。沢山の人に応援されているのだから・・・・。

家庭訪問
今日は長男の家庭訪問があった。28歳になって、家庭訪問?と、思うだろうが・・・警視庁も埼玉県警も家庭訪問は当たり前なのである。それにしても、素敵な方だった。亮のことを心から心配してくれていて・・・親として、本当にありがたかった。家庭訪問は大いに盛り上がり・・・とっても幸せな気持になった亮父であった。

打ち合わせ
3時から、明日の川遊びの打ち合わせがあった。集まったのは全員男で・・・6時間の打ち合わせは、なかなか中身のある濃い〜話し合いだった。

広島の日
今こそ、国をあげて原子力がいかに危険かを考えていかなければならないと思う。原子力の安全神話は過去の神話と同様、為政者によって、都合のいいように作られたものだったのだ。神話を信じたばっかりに、今どれくらいの日本人が傷ついているのか・・・。どれくらいの子ども達が放射線の危険にさらさされているのか・・・。大人達は本気で考えなければいけないのだ。経済成長が第一ではないことは、高度経済成長の結果を見ても明らかではないのか・・・。水俣病もイタイイタイ病も光化学スモッグも全ての環境汚染が、高度経済成長の負の部分であることはみんなが知っている。原子力発電も同じである。確かに電気は作ってくれる・・・しかし、一旦事故が起きれば、どうしようもない状況が起きてしまうのだ。農業も畜産業にも計り知れない打撃を被るのである。日本は安全な国である・・というイメージさえひっくり返すほどの大惨事なのである。戦後最大のピンチかも知れない。だからこそ、僕らはこのピンチを凌ぐ責任がある。僕らの未来・・・子ども達の為に・・・。知恵と絆と勇気が我々の最大の武器である。日本という国はアメリカの言いなりになってはいけないのだ。そろそろアメリカから精神的にも独立しようではないか。そして、自分の国のことは自分の国で決められるようにしようではないか。


今日の写真1
今日の打ち合わせのメンバーです。真面目な打ち合わせだったのですが、途中で“ドビン、チャビン、ハゲチャビン”が始まって・・・大笑いしました。単純なゲームほど、面白いし盛り上がるということを再確認しました。

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