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10月21日 (金) 『一生懸命』幻のたかやん日記 第243弾! 2011.10.21(金) たかやん
『一生懸命』幻のたかやん日記 第243弾! 2011.10.21(金) たかやん
4時半 普通に目が覚めた。外は真っ暗だが、新聞を取りに行くと・・・ちゃんと入っていた。朝早くから働いている人達がいるのである。
放射線量 新聞を読む前に我が家の放射線量を測る。“雨が降ると、放射線量が高くなる”というが、自分の目で確かめないと・・・・それには、降っていない時のデータが重要になるのだ。
ココ 僕が起きると、一緒に起きるのがココア。朝っぱらから、少し遊んでやることにした。お腹を撫でると・・・両手?両足をバタバタさせて喜ぶココ。可愛いねえ・・。
パリパリ焼きそば 我が家はかた焼きそばのことを「パリパリそば」と呼ぶ。昔、母さんがそう呼んだのだ。今朝の朝食はその「パリパリそば」。懐かしい母さんの味である。
花金 昔の土曜日のような気分になる。金曜日は塾もないし、基本的にフリー。本などを読み、議会報告などを書き、HPなどを更新して、のんびりと午後の時間が過ぎていった。
会議 夜の10時過ぎから我が家で会議。来年の選挙に向けての会議である。会議は12時過ぎまで続き・・・いささか眠い空父であった。
『一生懸命』幻の学級通信 第43弾! 3の2 1989.6.1
世界最低の穀物自給率 アフリカとかは別のしての話だが・・・どうやら本当の話のようである。各国の穀物自給率を比べると・・1970年〜1978年で フランス147%→170%。 西ドイツ70%→90%。 イギリス60%→77% アメリカ合州国112%→162% そして日本は45%→32%で現在は29% と逆行しているのは日本だけ。そりゃあ円は強いし、金持ち国からも知れないけれど、もし輸入がストップしたら・・・ 日本の食糧供給量は国民一人当たり、約1361calに過ぎなくなるのだ。 フランス3424cal アメリカ合州国3379 cal 西ドイツ3367 cal イギリス3060 cal
日本の基準 2500calは体のサイズからいうと、そんなものかも知れないが、1361calとなると、話は別である。人間が安静にしているだけで必要な熱量が1450calであることから考えると、どれだけ低い数字かがわかるのである。 農民の二人に一人は65歳以上、というのもショックな事実である。あと20年もすれば、今の農民人口の半分はいなくなってしまうということだ。それに加えて、新しく農民になる青年は年に500人。医者になる人が8000人いることを考えてもどれだけ少ないかわかる。
うーん、穀物自給率を上げるには・・・子ども達が「お百姓さんになる!」とその気にならなきゃなあ・・・。この土地ブームではどうにもならないか・・・。すべてがお金につながるのかも知れないなあ・・・こんな理科の授業をやるのは俺だけかも知れないなあ・・。
*六中の最初の赤ジャージの3年2組です。1989年とあるので、今から今から22年前の学級通信ということになります。理科の授業で穀物自給率の話をしていたんですねえ・・・。 独立国としてやっていくのなら、食糧の自給率は100%を超えなくてはいけません。何でもお金で買えると思ったら、大間違いなんです。
今日の写真 今日のココアです。テニスボールを見つけると、口にくわえて、自分のお家の中に隠します。ものすごいスピードで走っていく姿が可愛いです。
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10月26日 (水) 『一生懸命』幻のたかやん日記 第248弾! 2011.10.26(水) たかやん
『一生懸命』幻のたかやん日記 第248弾! 2011.10.26(水) たかやん
挨拶 朝の集団登校。どうも、挨拶ができない子が多い。一人だけ挨拶することが恥ずかしい・・・そういう心理が働いているのだと思う。一人だと、大抵の子が反応できるから・・・。まあ、大人の中にもそういう手の人がいるから、子ども達の責任ではないのだろう。だけど、挨拶ができないということは、地域社会が壊れていくということだから・・・やっぱり何とかしなきゃ!そう思う空父である。
長生き そこで、空父は考えた。最近「元気よく挨拶するぞ!」と、言いはじめたのである。これに対する反応はまずます・・・しかし、ちょっと物足りない。そこで、「元気よく挨拶するぞ!」のフレーズの後に「元気よく挨拶できない子は長生きできないぞ・・・」と呟き。元気よく挨拶できた子には「おお、いい挨拶だ。長生きできるぞおー!」と褒めちぎったのである。すると・・・「おはようございまーす!」の数が増え、声が大きくなってきたのだ。実は子ども達も挨拶はしたほうがいいに決まっているとわかっているのだ。わかっているけれど、周りがしないからできない。だから、何かきっかけがあると出来るようになる。きっかけがないと、できない。それが集団登校のマイナス面であることは確かだ。6年生が元気よく挨拶して、下級生が引きずられていく・・・それならいいが、1年生が元気よく挨拶し、上級生にいけばいくほど、挨拶が恥ずかしくなっていく・・・それが現状である。
祈り 八石小の校庭は先生たちの駐車場になっている。校庭が駐車場になると、何が起こるか・・・校庭はサッカーをする場所なのだ。当然、ボールは車を避けてはくれない訳で・・・。そのボールもバックネット裏の車にこつんと当たった。蹴ったのはサッカーゴール前でサッカーをしていた子ども達。そのボールを彼らに蹴り返した子が・・・先生に怒られた!「ボールを持ってこっちに来なさい!」「僕たちじゃないですよ」「いいから来なさい」「でも・・・」「車のあるところでどうしてサッカーするの!」彼らがサッカーをしていたところに車を停めたのだが・・・先生にはそう見えるよねえ・・。八石小にはまともな駐車場がない。それでも月に1500円も徴収される先生達。そして校庭で思い切り遊ぶことを制限される子ども達。車にサッカーボールがコツンと当たるくらいならいいが、子ども達が車に当たる日が来ないことを祈る空父である。
涙 ひとみの体調が悪く、空のスイミングの練習には僕が行った。2階から見ていると、どうも様子がおかしい。タイムを計ると、明らかに遅いのだ。練習が終わってから聞いてみると・・・どうやら泣いていたらしい。僕に似て、優しい子なので・・・直ぐに泣くのである。しかも熱が37度を超えていたらしく・・・水も飲まないで練習していたのだから、遅い訳である。見た目ではなく、ストップウォッチで見ることも大事である。
会議 今夜の会議も22時から。僕の睡眠サイクルは完全に破壊されそうである。それでも、大いに盛り上がり・・・1時前には解散した。僕が作った夜食が大好評で・・・めでたし、めだたし。
連絡 そして、今日になっても環境対策課からの連絡はなかった。待っているんだけどなあ・・・。いいことをしているのに。もったいないなあ・・・。
今日の写真 ディックンが中学生の時に描いた自画像です。凄いですよねえ・・・・僕は絵が苦手なので、本当に羨ましい・・・。我が家でも絵を描いてくれたことのあるディックンです。それを見ていた空が大喜びで・・・・もう3年ほど前のことです。ディックンは中3、空は幼稚園だったんですねえ。
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10月27日 (木) 『一生懸命』幻のたかやん日記 第249弾! 2011.10.27(木) たかやん
『一生懸命』幻のたかやん日記 第249弾! 2011.10.27(木) たかやん
読み聞かせ 朝の見守りが終わり、久しぶりに3階に上がる。そこにはもう2年生の子ども達がみんな待っていてくれて・・・・「おはよう!」「おはよう空父!」子ども達の元気のいい挨拶が嬉しかった。去年は毎日、1年生の教室にいたっけなあ・・。
大きくなるっていうことは 空父が読んだ絵本は「大きくなるっていうことは」という絵本。中川ひろたか作、村上康成絵の有名な絵本で、子ども達の殆どが知っている絵本だ。空父は、今の子ども達にぴったりの本だと思った訳で・・・絵本から伝わってきた温かいものを子ども達に感じて欲しかったのである。
大きくなるっていうことは 洋服が小さくなるっていうこと。で始まり・・・ 大きくなるっていうことは新しい歯が生えてくるっていうこと。 大きくなるっていうことは水に顔を長くつけられるってこと。 大きくなるっていうことはあんまり泣かないっていうこと・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ またひとつおおきくなった。おめでとう、みんな。で終わる。この絵本を僕は子ども達にも書いて欲しい。そう思った。この辺が中学校に21年間いたくせなんだろうなあ・・・。 読んで終ればいいものを・・・何かを子ども達から引き出そうとするんだから・・・。 さて、子ども達かたでてきた言葉は・・・
2年1組 大きくなるっていうことは 靴が大きくなるってこと 大きくなるっていうことは 勉強ができるようになるってこと 大きくなるっていうことは ごはんがいっぱい食べられるようになるってこと 大きくなるっていうことは 手も大きくなるってこと 大きくなるっていうことは 皺がふえるってこと 大きくなるっていうことは 歳をとるってこと
2年2組 大きくなるっていうことは 昔より足が速くなるってこと 大きくなるっていうことは 転んでも泣かないってこと 大きくなるっていうことは 好き嫌いがなくなるってこと 大きくなるっていうことは 大きな大会にでられるってこと 大きくなるっていうことは 賢くなるってこと 大きくなるっていうことは 大人と同じくらいの背になるってこと
こんな意見が子ども達から瞬間的に出て・・・やっぱり、子ども達って詩人だなあ・・・そう思った空父であった。パッとこれだけの言葉が出てくるのだから、家に帰ってゆっくり考えたら・・・きっと素敵なオリジナル“詩”ともしかしたらオリジナル“絵本”ができるんじゃないかな。おお嫌だ。また先生をやっている・・・
お風呂の中で・・ 空「ふるさと歴史館、面白かったよ」空父「そう・・」空「うん、昔黒目川に水車があってね・・・」「へえ・・・」 空父「お前、膝のその傷どうしたの?」空「これはね、光太に押されて、転んだの」空父「どこで?」空「昇降口のところで、ランドセルしょおうとしたところだから、転んじゃったんだ。」空父「それで、光太はどうした?」空「笑って逃げた」空父「空は泣かなかったの?」「空、うん。ちょっと、怒ったけど、泣かなかったよ。」空父「それで、もう怒ってないんだ・・・」空「うん、彼はね。空と遊んでいるつもりなんだよ。だから、怒ってない。意地悪でやったんじゃないから・・・」空父「そっかあ・・・光太は親友だもんなあ・・」空「まあね」空父「痛くないの?」空「うん、この傷にしみるのがたまらないんだ・・・」空父「何じゃそれ・・・」光太のことを“彼はね”という空が面白かった。
お風呂の中の会話は楽しい。空もゆったりとした気分になるから、何でもよく話してくれる。空の彼女の話をいつかお風呂の中で聞きたいが・・・そういう時期になったら・・もう一緒にお風呂には入ってくれないのかなあ・・・。強引に毎日、一緒に入り続けるかな・・・。ふふふ。
今日の写真 六中の体育祭です。スウェーデンリレーのアンカーで走りました。距離は400m。これは苦しかったですねえ。僕の前を走った功雄が、300mの最後で手を抜いて・・・ギリギリ(僕からすると)でバトンタッチ。「いさお!勘弁してくれよー!」とバトンを貰って・・・何とか逃げ切った時の写真です。当時は、毎日テニス部の子ども達と走り回っていたので、走れたのでしょう。今では考えられない距離です。
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10月28日 (金) 『一生懸命』幻のたかやん日記 第250弾! 2011.10.28(金) たかやん
『一生懸命』幻のたかやん日記 第250弾! 2011.10.28(金) たかやん
4時半 少しリズムが戻ってきた。起きてメールを確認すると・・・25日に誕生日だった華からのメールが届いていた。
華からのメール こんばんは。御無沙汰しています。
昨日、たかやんの日記を見たら… 自分を祝う文章が…(*゜Q゜*)
どんな経緯で知ってくれたのかは分からないけど、幸せな気持ちになりました。 私は36歳になったよ。 たかやんと過ごしたあの頃からは20年以上が経ったんだね。 3年2組のみんなも元気かしら?…と、たまに思ったりもしています。
たかやんか書いてくれたように、私は周りの人たちに恵まれて生きて来ました。 そして、そんな人たちに囲まれて迎えた2月の結婚披露宴は、今思い出してもキラキラしていて、とっても幸せな気持ちになれます。
みんなが≪いい披露宴だった≫と、言ってくれて、みんなが、たかやんの事を口にします。 この前も≪先生に宜しくね≫という伝言を預かったばかりです(o^−^o)
たかやんは自慢の人なんです。 そんなたかやんに、少しでも似れたらな… せっかく、たかやんの教え子になれたんだしね(^_−)≡★
その昔、たかやんが言っていた ≪ゴミをポイ捨てするな!それだけは俺に似ろ!≫ しっかり受け継いで、今も変わらないよ!!
今度よこちんが上京したら、一緒にお酒でも。 いつも6中の仲間たちと飲んでいるようなので。
たかやん。 ありがとう*゜.;・ (・∀・).;*。
* 36歳になった華からのメールが嬉しかった。15歳の時に言った言葉を今でも覚えていてくれて、そしてそれを今も守っていてくれる・・・きっと華の次の世代にもそれは受け継がれていくだろう。そして、僕の教え子で幸せだった。・・・と、いう華。教師としてこんなに幸せなことはない。 華の担任でよかった。
前代未聞 今週、こんなことがあったそうだ。六中の硬式ニス部が吉見の運動公園での団体戦に参加した日のこと。1回戦で負けた子ども達の中の何人かが公園内の木に落書きをして怒られたのだそうだ。その時に、僕のことを知っていた先生が「 六中テニス部始まって以来のことだ!前代未聞だ!」と怒ってくれたのだそうだ。顧問の先生は「廃部にするぞ」と子ども達を叱ったらしい。確かに六中テニス部始まって以来のことかも知れない。僕はもう随分長い間、六中テニス部とはかかわりがないからなんとも言えないが・・・。昔の六中生はテニスと応援とコート整備(大会が終わってからのトイレ掃除、本部の片付けなどなど)で、そういう悪戯をする余裕がなかった。負けたときは(余りなかったけど・・・)「強い選手のテニスをしっかり勉強しろ!」と最後までテニスを見させていたから、やっぱりそういう時間はなかったのだ。まあ、遊ぶときはみんなで蛙を捕まえたり、中には蛇を捕まえてくる子もいたから・・・テニス以外のことも、あそこではやってはいたのだが・・・木に落書きというのが気になるなあ・・。大事なのはプライドを持つことだと思う。新座という看板、六中という看板を背負っているというプライドを子ども達に持ってほしいと僕は思うのだ。まさか木に落書きで「廃部」はないだろうが、普段の練習から一生懸命やってほしい、コート整備もちゃんとやって欲しい。OB達は思っているのである。
環境対策課からの連絡 夕方、環境対策課長の清水さんから電話があった。全議員を対象として、3中の除染の立会いが予定されているということだった。何事も自分の目で確かめることが大事。議員が一番大切にしなくてはいけないことだと僕は思っている。市外への視察も大事だが、市民の税金が市内でどう使われているか(ing)を見ることが一番だと思うのだ。清水課長、色々ありがとうございました。(大変だったでしょう・・・)お疲れ様でした。これからもよろしくお願いします。
今日の写真1 明日の試合に備えて、今夜は昭の家にお泊り。絶対に飲むだろうから・・・おつまみを買いました。1つ100円なので500円。それでちょっと幸せな気持ちになれるのだから、笑えます。
今日の写真2 おつまみを買う前にシマムラに行きました。シマムラには空の同級生のH君のお母さんがいて・・高校生のアルバイトかと思うくらい若くてビックリ。僕はまず帽子を買いました。次にKさんに「ボロボロね」と言われたバックを買いました。それから靴下とトランクスを買いました。やっぱり試合には新しい靴下で行かなきゃね・・・。これから上野まで行って、常磐線で勝田まで行ってきます!
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10月29日 (土) 『一生懸命』幻のたかやん日記 第251弾! 2011.10.29(土) たかやん
『一生懸命』幻のたかやん日記 第251弾! 2011.10.29(土) たかやん
二日酔い 昨夜飲んだ焼酎がいけなかった。昭の40度の黒糖焼酎は飲みやすかったので、ぐびぐび飲んでしまったのだ。昭の家の庭に出て素振りをするが・・・二日酔いは治らない。試合の前日の夜は飲まない方がいいねえ・・・。
保健室 どうやら、空の体調は今日も駄目らしく・・・授業の途中から保健室で寝ていたらしい。空が「だるい」と言ったときは、大抵熱が37度を超えているのだが、今日もそうだったようだ。明日は空も試合。昨日も今日も練習を休んでいるのだが・・・明日はどうなんだろうなあ・・。
決勝 僕らは順調に決勝まで勝ち進んだ。決勝戦の2ゲーム目。昭のサービスでアクシデント。昭の足がもつれて・・・転んだのだ。捻挫が完全に治っていない昭。足の速さと強さが彼のストローク力とサービス力の源なのだが・・・そこで0−2になった。3ゲーム目を何とかブレイクして、僕のサービスもキープ。2−2になる。そこから2−3になり、昭のサービスもキープして3−3に。相手のサービスを次もブレイクし4−3で僕のサービス。ここが勝負どころだった。1ポイント目、ファーストが入り昭が動いた瞬間・・・ストレートを綺麗に抜かれた。3ポイント目もストレートをぶつけられ・・・4−4になる。そこでもブレイクできず4−5に。昭のサービスをキープして5−5。ブレイクできず5−6になり僕のサービスもキープして6−6。そこで何度もブレイクチャンスがあったのだが、キープされ6−7・・・結局僕らは7−9で春に勝った相手に負けたのだった。悔しがる昭。大接戦が楽しかった空父。僕らを負かしてくれるライバル達に感謝。これでまた、トレーニングに燃えられる。来年こそは、全日本に出たい。上の試合に出たい。そう思った空父であった。
3時 今現在の時間は3時。これから寝ようか、それとも起きていようか・・・ちょっと悩んでいる。今朝(正確には昨日の早朝)、教え子のお父さんが亡くなった。「今年いっぱいもたないかも・・」この間、聞いたばかりだった。ひばりが丘の駅立ちの後、寄ると、いつも笑顔で迎えてくれたお父さん。大好きだった煙草もやめたのに・・・肺がんには勝てなかった。賢二達が中三の時、僕の父さんがすい臓がんで逝った。体育祭の予行演習の日に「危篤だから!」と学校に電話があった。僕はバイクに乗って、殆どノンストップで富山へ・・・。間に合ったのだが、次の日起きれなくなった。上下ジャージという軽装で長時間バイクに乗ったので、背中の筋肉が固まってしまったのだ。それから数日後、父さんは最後に雪を抱きしめて、逝った。モルヒネで意識が朦朧としていただろうに・・・「父さん、雪だよ」というと、それまで何を言っても反応しなかった父さんが、むっくり起き上がって、雪を抱きしめ・・・そして涙を流したのだ。すべてのエネルギーを雪を抱くためだけに残しておいたのだと思う。賢二のお父さんも痛みと戦い、モルヒネと戦い逝ったのだろう。意識がなくなっても、両手を動かして仕事をしているようだった。と、聞いた。自動車を整備して、賢二達を育ててきたのだ。根っからの仕事人間だったのだ。同じ学年のあっちゃんのお父さんも、尚美のお父さんも、宏美のお父さんも亡くなった。みんな素敵なお父さんだった。子ども達の大切な人が次々に亡くなっていく・・・・・。僕を応援してくれたお父さん達の為にも、「一生懸命」がんばろう。僕にはそういう恩返ししかできない。賢二のお父さん。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
今日の写真 決勝で戦った4人です。僕と肩を組んでいるのは高校の先生の秋山さん。前回戦った時に友達になりました。隣が強烈なサービスで僕らを苦しめた小島さん。そして昭です。テニスの仲間はいいです。同じ世代が元気でいる限り、ずっと一緒に戦っていけるのですから・・・。そう、まずは健康です。それが一番です。
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