Diary 2011. 8
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8月31日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記  第242弾!  2011.8.31(水)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記  第242弾!  2011.8.31(水)   たかやん

充実感
朝から充実した一日だったような感じがする。空と一緒によく動き、汗もかいたし・・・家の仕事も塾の仕事も議員としての仕事もした。気がつけば22時。明日から学校と議会が始まるから・・・24時には寝ないと・・・

ヒアリング
一般質問のヒアリングが13時からあった。15時までの予定だったのだが・・・終わってみれば16時半。たっぷり3時間半のヒアリング。色々な話を聞けて、勉強になったのだった。

『一生懸命』幻の学級通信第156弾! 六中3年2組  1990年から

辛かったこと その1
何が辛かったかって・・・高一の時のテニス部のトレーニングがきつかった。朝は4時半起きで、星を見ながら家を出て、帰ってくるのは9時10時。そして、毎日吐きそうなトレーニングをやらされた。いくら食べても体重は48キロか49キロくらいまでしかいかず、ヒョロヒョロのガリガリの体で、歯を食いしばって生きていた。地獄の1年が終わった時、2年生の高野さんがこう言った。「これでもうお前たちは、どんなに苦しいことでも耐えられる。受験勉強なんて屁みたいなもんだ!」それは本当だった。浪人の時、俺は1日13時間勉強したけれど、あのトレーニングに比べたら天国にいるようなものだったのだ。16歳で味わった、あの苦しみが、俺の人生を支えていると言ってもいいと思う。でも、まさか・・大学へ行って、もっと辛いことに出会うとは思ってもいなかった。

智子
その少女は目が見えなかった。とっても大きな澄んだ瞳を持ちながら、何も見えてはいなかった。そして耳も聴こえなかった。わずかな空気の振動を肌で感じることはできたが、音楽はわからなかった。

それでも彼女はバレー部に入った。10歳までは目も耳も正常だったのである。その経験を生かして、彼女はスポーツをやろうと、思ったのである。

バレーボールをやるうちに、彼女は人間から出るわずかな“気”を感じられるようになった。そして、やがてその“気”が生き物だけではなく、ボールなどの物からも出ていることに気がついたのだ。

彼女は目が見えないままエースアタッカーになってしまった。初めて彼女を見た人はそのことに絶対気付かない。それ程、彼女の瞳は輝いていた。僕はそんな彼女に段々惹かれていった。

彼女には弟が一人いた。彼もまた目が見えない。どうやら遺伝的な病気のせいらしかった。名前を昭と言った。ある日、僕が自転車で学校へ行こうとすると、昭が自転車で付いてきた。「お兄ちゃん!一緒に行ってよ!」『OK!』昭は、耳は聴こえるのだ。昭は音を頼りに自転車をこいで、僕についてきた。

その自動車は突然、横から飛び出してみた。もし昭が「お兄ちゃん、あぶない!」と叫ばなかったら、僕は完全に死んでいただろう。目より、耳の方が先に危険をキャッチすることはあるのだと、僕は思った。

学校の帰りも僕は彰と一緒だった。昭を送って家まで行くと、彼女は家の前の公園で僕らを待っていた。僕が自転車から降りると、彼女は僕の方にゆっくり歩いてきて、透き通る声で言った。「弟を送ってきてくれてありがとう」僕はどうしたらいいかわからず黙っていると・・・彼女は僕の唇にそっと手を触れた。細くて、とても柔らかな指だった。

『あ、いや。お礼を言うのは僕の方なんだ。彰君に助けてもらったんだ。』そういうと、彼女はにっこり微笑んだ。僕はその笑顔を見て、我慢ができなくなった。『す・す・好きなんだ。君のこと、好きなんだ・・・だから・・・』「わたしもよ」と、彼女は言った。「私もあなたのこと好きだったの。ずっと前から・・・」彼女は僕の唇から指を離さずそう言った。

僕らは長い間、その公園で話し込んだ。学校のこと、先生のこと、そして僕達の未来のこと・・・彼女こそ、僕の未来だ(彼方こそ、わたしの未来よ)、僕らはお互いにそう思った。

* こんな学級通信を書いていたんだなあ・・・。おっと、明日は早いぞ!台風が来るかも知れないし、そろそろ寝るとしよう。

今日の写真1・2・3
この夏休みだけでテニスがかなり上達した空です。ピアノは上手になるし、水泳は速くなるし、一輪車には乗れるようになるし・・・脳みそもどんどん進化して、できることがどんどん増えています。ゴールデンエイジっていうんですかねえ・・・。僕はこの時期に、ひたすら遊んでいましたから・・・それでいいと思ってきたのですが、どうやらそうでもないみたいです。体も脳も心も柔らかい時期に伸ばす。それが肝心だ・・・そう思い始めている空父です。こんな時期に内部被爆などしたら・・・考えるだけで恐ろしくなります。                

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